いまさら聞けない、ベントについて

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オーダースーツを仕立てる際にベントのデザインを決めますが、実際にどちらが良いかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は簡単にベントについてを記事にまとめてみました。

■ベントってなに

ベントというのは簡単にいうとスーツの後ろに入っている切り込みのことです。既製品のスーツではほぼベントが入っています。
ベントには3種類あります。

〇センターベント

スーツの後ろのちょうど真ん中に切り込みが入っているデザインです。スーツはもともとはベントは入っていないものを着ていましたが、乗馬をする際に乗りにくく、動きにくさがありました。
そこでスーツに切り込みを入れて、動きやすさを考慮してデザインされたのがセンターベントの始まりです。現代ではセンターベントのスーツは多く販売されています。
営業などで動いている時間が多い方でも疲れにくく、また長時間座っていてもベントがあるることによってしわになりにくかったりとビジネスシーンでは非常に使いやすいスーツです。

〇サイドベンツ

スーツの後ろの両端に2つの切り込みが入っているデザインです。
 センターベンツは動きやすくするという点ではセンターベントと変わらないのですが、誕生したきっかけは全く違います。
騎士がサーベルを腰に差していましたが、腰に差していると裾が持ち上がり不格好になりますし、サーベルを抜き差しするのに邪魔にあるため、左右に切り込みを入れて 問題の解消をしたという経緯があります。イギリスデザインのスーツはサイドベンツが主流となります。

〇ノーベント

言葉通り切り込みが一切はいっていないデザインです。先ほど書いたようにベントは機能性を上げるためにつくられたデザインですがもともとは ベントが入っていなかったのです。
社交パーティーや公式の場で着るクラシックなデザインです。タキシードや礼服はノーベントを選ぶことが多いです。

ST.suits.orders(エスティースーツオーダーズ)ではブリティッシュデザイン(イギリススーツ)でお仕立てしております。ベントデザインは先ほど紹介した
・センターベント
・サイドベンツ
・ノーベントの3種類からお選びいただけます。
ブリティッシュデザインだからサイドベンツにこだわらず、スーツ着用の場面や、 サイズ感でセンターベントにしていただく方が良いこともあります。わからない部分があれば一緒に相談しながらお客様に似合うスーツをご提案しております。